マネジメント

「新人DHが勉強しないんです」という相談について

Growth motivation

入社したばかりの新人DH 「仕事以外の時間に仕事のことを考えたくない」「仕事以外の時間に仕事に関係する本を読みたくない」と主張されてしまう。「新人DHが勉強しないんです」 という相談を受けることが増えてきました。そういう時、どうしたらいいでしょう。

成長意欲のない新人

入社したばかりの新人DH 「仕事以外の時間に仕事のことを考えたくない」「仕事以外の時間に仕事に関係する本を読みたくない」と主張されてしまう。「新人DHが勉強しないんです」 という相談を受けることが増えてきました。そういう時、みなさんはどうしていますか?

ちょっと振り返ってみて、社会人になって初めてのお休みの日はどのように過ごしましたか?もう覚えてないですか?いろいろな思いで仕事に就いて、学生の頃とは違った環境で働き始めた時のこと。または歯科助手から歯科衛生士になり働き方が変わった方もいるかもしれません。そんな昔のこと、覚えてないよ~。と思う気持ちもありますが、昔のことや、今の新人の気持ちを自分ごととして共感して、新人DHに寄り添える先輩でいたいですね。

仕事に必要な本を読み、学習することは必要なことです。専門学校で学んできた知識と技術だけでは患者さんを任せるには不安が残りますね。それでも、新人DHが学ばない、練習しない。と頭を抱えている指導歯科衛生士も多くいるようです。

 そこには大前提として大きなミスが医院側にある場合が多いです。 

医院で決めておきたいこと

成長意欲のない新人が入社してきた。その多くの問題は、採用面接の際に、確認作業を怠っていることに始まります。 というのは、面接の時にそれらを確認していたかどうかです。 

① 採用時に確認する内容を決める

当院では、常に学び続けることをメンバー全員が行なっています。入社してからは課題図書があり、書籍を読み、知識の復習をします。そして、入社後も目標を持ち、書籍から学ぶことを実践していき、互いに高め合えるメンバーを目指しています。医院の考えを共有できますか? 

② 試用期間中に行うこと

当院では、患者さん担当してもらうに前に専門職としての「知識・技術・態度」について医院の考え共有するための研修を実施しています。そのために必要な課題図書、レポート提出、ロールプレーイング評価、技術確認を行っています。

③ 就業規則を提示する

医院の考えと違う意見を持つ人が入社してしまうのは、面接時に確認ができていないことが 原因の一つです。また就業規則も、提示する資料が整っていない医院も少なくはありません。あなたの医院では、面接の時に確認する項目は明確でしょうか? 

相手視点で考える

最近の若い子は・・・という声も多く聞きます。以前にもコラムに書いたように、「仕事より自分の時間「「お金より自分の時間を優先する」考えもよく聞くようになりました。

「報酬はお金より〇〇」の記事はこちらからご覧ください

全ての若者がそうだとは言いません。少し振り返ってみて欲しいのですが、自分が20歳の時、仕事の時間と遊びの時間でいうとどちらが楽しい時間だったでしょうか?物事を考えるときに意識している視点は「自分視点、相手視点、俯瞰視点」です。

「最近の若い子は仕事をしない」そう考えるのは自分視点です。若い子の視点に立ってみて、「自分だったら仕事の後に練習するし、本も読んで学ぶわ」 これも相手視点のようで自分視点です。 相手視点とは相手の年齢、世代、時代で起きていることをみることです。

小学生ってどんなイメージ?そう質問をした時、あなたは何と答えるでしょうか?同じ質問を小学生にした時、どう答えるでしょうか?「良い天気が続くことは?」それによって、食物が育ちます。それによって、生育不足がおこることもあります。生産者にとって、天候はとてもデリケートなことです。天気ひとつとっても、人によって解釈が違うものです。 相手の視点で物事を考えると違った視点で物事を捉えることができるようになると考えています。

俯瞰視点

自分視点、相手視点、俯瞰視点、さまざまな視点があり、相手の視点で物事を考えた時、そういう考え方もあるんだと相手を受けることができたり、新しい考え方を見つけることもできます。そして、もうひとつの視点として俯瞰視点があります。

俯瞰視点とは

俯瞰(ふかん)とは、高い所から見下ろすこと。全体を上から見ること。俯瞰の映像は他の映像に比べ、客観的で説明的だとされている。(ウィキぺディアより)

例えば、私は俯瞰視点をどのように活用しているかというと、

AさんがAという意見を主張している。

B(私)は、Bという意見があり、二人の意見は相違している。

俯瞰視点で、AとBを見てみるとAの意見もあり、Bの意見もあり。両方の意見が「あり」だとすると、その事柄にはどんな意味があるのか?と考えると、「C」という新しい意見が生まれます。

そうすると、Aさんがなぜその意見を主張しているのかも理解できたり、自分の考えていた「B」という意見への見解が変わったりと、見方を変えることができるようになります。自分の視点と相手の視点を俯瞰的にみることで互いの意見を別の見方をできるようになるのが、俯瞰視点です。 

なぜ、あの子は学ばないのか?その思いが分からない時は、無理強いして学ぶ環境を作っても学ぶことはありません。モチベーションや、やる気は周りから言われておこるものではなく自発的におこるものだからです。 

新入社員の気持ち

新人DHは、なんで先輩らしき人は、本を読め、練習しろ、レポートを書けとうるさく言うのだろうと思っています。 そもそも、入社前の面接ではそんなこと言ってないのに、入社したら、休みの日にも勉強しなきゃいけないレポートも提出しなきゃいけないなんて・・・聞いてないし!! そう思っています(全ての新人がそうではありません。)

相手視点と俯瞰視点で考えてみれば、確かに、面接時にその旨を説明してしなかったのが 根本的な問題であることがみえてきます。 そんな時、どうしたらいいか?まずは、二度と同じことを繰り返さないために面接時に確認する内容を明確にします。双方にとって良い面接を行うことが大前提だからです。

それでも育てると決める

だけど、もうすでに入社していて、こちらもあまり強く言えない。その場合は、試用期間を設けていれば試用期間中に歯科衛生士として患者を任せることができるよう研修を行うことです。研修には、「知識と技術と態度」の3つの項目を評価していきます。

 試用期間中に患者を診れる状態にならなかったとしても減給をしたり、資格手当を与えないということはできません。入社を許可した側に責任があるので、育てることに専念することになります。 

成長意欲のない新人が入社してきたら、 育てることを任せられた指導歯科衛生士が苦労することは想像がつきますね。 人手が不足しているからとりあえず、入社してもらおうと妥協したことが医院全体の雰囲気を乱すきっかけにもなり兼ねないのです。 

そこは妥協せず、採用面接で互いを確認することが大切です。

まとめ

最近の若い人の全てが成長意欲がないわけではありません。患者さんおもいで、歯科衛生士として医療人として素晴らしい新人もいます。毎日練習して、少しでも医院のために、患者さんのために、役に立てる仕事がしたい。そういう考えを持った人財もいます。 

そんな時、俯瞰視点に立って、自医院は、意欲のある歯科衛生士が「ここで働きたい!」 「先生と医療への考えを共にしたい」「ずっとここで患者さんを診たい」 そう感じることができる医院だろうか?そう感じることができる求人を掲載しているだろうか? と、俯瞰してみてください。

あなたの医院は選ばれる医院ですか? 

 

塚本 千草

塚本 千草

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歯科衛生士のためのプラットフォーム「dhroom」設立者。
一般社団法人DHマネジメント協会 の代表として、「人材育成ができる歯科衛生士が歯科業界を変える」を理念に、歯科衛生士の仕事が好きで働き続けたい思いを実現するために日々活動中

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