今日の質問

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どっちのリンゴに目がいきましたか?

綺麗なリンゴに目がいきました?

欠けてるリンゴに目がいきました?

歯科衛生士として患者さんの変化にいち早く気づくこととっても大切ですよね。

以前、「予知性の高いメインテナンス」というテーマでセミナーを開催していました。

「予知性とは」物事が起こる前にそれを知ることです。

メインテナンスの時に炎症している部位をみつけるのは簡単。虫歯を見つけるのは簡単。そうではなくて、3ヶ月先に炎症するかもしれない可能性のある部位の予兆をみる。

そして、炎症が起こらないようにアドバイスをする。

患者さんの予兆を見抜いて、アドバイスをするのが、プロのメインテナンスです。

また、3ヶ月先には歯肉の状態はこの程度炎症が軽減しているだろうなと予兆をみる。少し先の良い状態をお伝えし、イメージしていただくことも必要です。

あなたは、メインテナンスに来院された患者さんの何をみていますか?

磨き残し?

カリエス?

炎症?

冒頭の写真のリンゴ、あなたは、どこに目がいきました?

綺麗なリンゴに目がいきました?

欠けてるリンゴに目がいきました?

それは、あなたが人の悪いところに目をむける人ということです。 患者さんが来院した時も頑張ったところよりもできていないことに目をむけて指摘するタイプだということです。

・・・

それは、冗談です。

人間は心理学的に「欠けているところに目がいく」「悪いところに目がいく」心理があります。なので、欠けたリンゴに目がいくのは、心理的には当たり前のことなのです。

ご安心ください。

おもしろいなぁと思うのは、学校教育に携わっていた頃に、 学生に口腔内の変化について「何か変化はありましたか?」と質問すると、そのほとんどがこのように報告をしてくれます。

「COが増えた」

「炎症が増えた」

「磨き残しがある」

と、悪くなっていることを報告してくれます。

「炎症が軽減した」

「プラークが少なくなった」

「出血がなくなった」

という、良い報告は受けません。

特に、悪くなったところを報告してくださいと言ってはいないのに、悪くなったことを報告してくれます。

人間ってそういうもんなんだと思うのです。

だからこそ、それを知っているから、まずは、患者さんができているとこをを探す。 そして、患者さんへお伝えする。

スタッフ教育も然り。

できていないことは指摘したり、アドバイスをしたりすると思いますが、できている時にどれだけ褒めているでしょうか?

新人DHの歯石除去のチェックをした際に、取り残しの部分をまず指摘してはいませんか?まずは、綺麗に歯石除去できている部分を褒め、できている部分から伝えていく。

そうして、取り残している部分を伝え、ここを克服できれば、もっと上達するよ。とアドバイスをする。

つくづく思うのです。

患者さんのちょっとした変化にどれだけ気づけるか。感度が大事なんですね。予兆に気づき対処することは、プロとしての仕事です。良くなったところを伝え、さらに良くなるためのアドバイスを行うのもプロとしての仕事です。

患者さんの変化を敏感に察知し、両面をみれる感度を保つことも歯科衛生士の仕事なのですね。

一方で、こと恋愛に関しては、鈍感なくらいが良いそうで。鈍感ぶる器の広さも大事。

なんだとか。

塚本 千草

塚本 千草

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歯科衛生士のためのプラットフォーム「dhroom」設立者。
一般社団法人DHマネジメント協会 の代表として、「人材育成ができる歯科衛生士が歯科業界を変える」を理念に、歯科衛生士の仕事が好きで働き続けたい思いを実現するために日々活動中

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