知識

生活者向けの唾液検査キット

saliva

DNP(大日本印刷株式会社)が自宅で手軽に受けられる“歯ぐきの健康 警戒レベル”検査サービスを開始しました。

この商品は、東京医科歯科大学 和泉雄一教授の研究チームと開発され、2015年11月に、AAP(アメリカ歯周病学会第101回年次総会で発表。歯周病学会でも発表されたようですね。

唾液を採取してポストに投函するだけで、自宅に結果レポートが届く郵送型検査サービスです。
どうやら、T.d菌とT,f菌の検査ができるようです。

「DNPお口健康ナビ」の検査キットは、株式会社ハルメクのカタログ通販「ハルメク 健康と暮らし」やネット通販サイト「メディチョイス」から、一般生活者が購入できます。

価格は7800円!

今後は、歯科医院、産科クリニック、調剤薬局、ドラッグストアなど、新たな販路も開拓していく計画のようです。

歯科医院でも唾液検査を実施している医院もありますが、現状では、保険診療の項目からは除外されています。

医療の現場では、尿検査や血液検査は保険診療で検査を受けることができます。検査をしてその数値からどんな状態なのか、どんなリスクがあるのかを「みる」ためですよね。
目で見える視診では「みえない」隠れた情報を知るためにも検査は必要だと思います。

医科の領域での血液検査や尿検査は、歯科の領域では、「唾液検査」です。
保険診療に認められるように、大切さを知ってもらいたいです。

そうした中で、生活者むけの唾液検査キットが発売されたことは、健康でいることの大切さ、自分の健康を知ることに関心が高まっていることの現れかもしれませんね。

塚本 千草

塚本 千草

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歯科衛生士のためのプラットフォーム「dhroom」設立者。
一般社団法人DHマネジメント協会 の代表として、「人材育成ができる歯科衛生士が歯科業界を変える」を理念に、歯科衛生士の仕事が好きで働き続けたい思いを実現するために日々活動中

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