リービッヒの最小律は、ドイツの化学者・ユーストゥス・フォン・リービッヒが提唱した植物の生育は最も不足する栄養分に左右されるため、最も不足する栄養分を施さない限り他の養分を施しても植物の収量はよくならない。という研究です。
よく栄養学の講座で引用されています。
この植物の成長を水を満たした桶に入る水に例えて、桶の中の水の量を作物の収量とすると、その水の量は、一番低い桶の板によって決まるということで解説しています。
一枚の板を一つの栄養素と考えて、どれか一つの栄養素でも足りないと、植物は一番足りない栄養素の分までしか生育しないとされる例えです。
人材育成で考えてみると歯科医院では一人一人の主体行動としてと耐えることができます。
組織の誰かが、非常に優れており、成果を出していたとしても、最も最小値でやる気の低い人が組織にいたら、最も低い部分に影響してしまう。
やる気のない人の仕事量をできる人が全てこなしたとしても、それは対処療法にすぎず、根本的には、最も低い水位で組織が成り立っているということになります。
ただし、知識や技術をこれに例えると、歯科医院勤務が初めての人や新人DHには不利になります。
しかし、主体的行動となると新人もベテランも関係なく、行動することはその人の心持ちです。むしろ、ベテランの方がサボっていたりして・・・
リービッヒの最小律を組織に置き換えて考え、一人一人が主体的な行動を取れているかが、組織力を高めることにつながると仮定すれば、組織の課題も見つけやすくなるのではないでしょうか。