マネジメント

マルチキャリアを意識する

会社に頼るのではなく、会社から頼られる存在になることを目指した時、「マルチキャリア」を意識するようになりました。 歯科衛生士は歯科医院で勤務する中でも様々な役割を担う働き方があります。歯科衛生士としてマルチキャリアを持つとは?どういうことでしょうか。

マルチキャリア

「私は歯科衛生士です」これはシングルキャリアです。 これまでは、一つの肩書きが自分のブランドとなりましたが、 これからの時代は、「肩書き」よりも「自分」がブランドになる時代です。どこの歯科医院に勤めているということは自分のブランドではない時代に変わってきています。 ある男性は、「プロのアスリート」であり 「医師」であり「経営者」でもあります。 優秀な医師はたくさんいますし、活躍しているアスリートもたくさんいます。しかし、これらがミックスされることで、圧倒的な独自性につながるわけですね。 これがマルチキャリアの考え方です。 

あなたはどんなマルチキャリアを持っていますか? 

「歯科衛生士プラス〇〇」マルチキャリア

資格や肩書き以外にも、趣味や特技などの個性も掛け合わせることがあなたの独自の売りになります。 例えば、長谷川理恵さん。 デビューはモデルとしてですが、その後ホノルルマラソンにでて、そこから彼女は健康管理に興味を持つようになりました。 真剣に身体を鍛えたことで、ターザンというスポーツ雑誌でランニングや筋肉の特集の時は、彼女が表紙を飾っていました。 その後、健康から、野菜ソムリエとしての活躍、さらには、その二つを組み合わせたスポーツクラブを設立しました。 今は、モデルの長谷川理恵という肩書きではないですね。 

資格以外の趣味や特技を掛け合わせ、マルチな才能を発揮することで、あなただけの独自性が生まれるのです。 

もう一人、細川茂樹さんもマルチな独自性をもっているタレントといえます。 もとは、モデルでデビューし、仮面ライダーや大河ドラマ、バラエティー番組にも出演されています。その中でも細川さんが圧倒的に他の俳優と違うところは、投資や金融、または家電などいくつもの分野に関して、マニアックなまでに知識が深いことです。 

また最近では、お笑い芸人の「髭男爵」のひぐち君は、ワインの資格であるワインエキスパートを取得し、芸能人として、ワインエキスパートとして、ワインのイベントにゲスト出演をしています。

自分の専門分野以外のジャンルでも、1つ専門性を持つことで、そのジャンルの専門性あるCMやイベントから依頼がくるようになっています。そのマニアックな知識とカテゴリーを掛け合わせることで、その人だけのユニークなポジションを確立することができるのがマルチキャリアです。

歯科衛生士でみるマルチキャリア

近年、歯科業界にもマルチキャリアの歯科衛生士が多く存在します。私の場合は、自身が社団法人を設立したことで、社団法人(協会設立)に関する相談や講座の作り方などのアドバイザーとしての仕事の依頼をいただきます。

先日、取材をさせていただいた土屋和子さんは、歯科衛生士であり、NLP講師、アクセスバーズ講師でもあり、マルチキャリアを持った歯科衛生士です。私の友人は、歯科衛生士であり、アーティシャルフラワーデザイナーでもあり、フラワーを通して、歯科医院の空間デザインのアドバイスをしています。

歯科衛生士であり、ヨガインストラクターの方は、体の健康・スポーツ・ヨガ・口腔の健康の繋がりがきっかけで講師をしている方もいます。歯科衛生士であり、栄養士の資格を持ち、歯科と栄養の視点からお料理教室を開催する方もいれば、食育アドバイザーとして多方面で活躍されている方もいます。

マルチキャリアの見つけ方

これから新しいことにチャレンジしようとしても、それはそれで専門性を持っている人がすでにいることは明白です。今から新しいことにチャレンジするのではなく、これまでやってきたことの中で得意と思えるものを一つ探してください。昔から好きでやっていたこと、人よりは専門的に学んだことなどです。歯科衛生士という専門性ともう一つの専門性を上手に組み合わせて考えてみる。

歯科から離れた専門性をもつ

web制作が得意、ライティングが得意、デザインが得意など、できるだけ歯科から離れた異なるジャンルの専門分野をもつことで選ばれる人になります。

まとめ

これから新しいことを始めようとするのではなく、今まであった自分の得意分野をもう一度ふりかえって見て、得意なこと、好きなことを見つけて、選ばれるマルチキャリアを構築していきましょう。

 

 

塚本 千草

塚本 千草

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歯科衛生士のためのプラットフォーム「dhroom」設立者。
一般社団法人DHマネジメント協会 の代表として、「人材育成ができる歯科衛生士が歯科業界を変える」を理念に、歯科衛生士の仕事が好きで働き続けたい思いを実現するために日々活動中

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