マネジメント

歯科医院ではじめて新人教育を任されたら読む本

人の育て方やマネジメントは専門学校では教えてくれません。しかし、医院によっては3年もすれば立派な先輩として扱われ、春に入社する新人DHを育てる。そんな立場になることも多いです。患者さんを担当していてもまだまだわからないことがある。それなのに、人を育てる立場になっているそんな歯科衛生士を多く見てきました。

入社した新人を育てることができず、教える側も、教えられる側も辛い思いをしてしまう。それはとても残念なことです。年々「人を育てること」への関心が高まっており、さらには、卒後2年目からマネジメントについて学びにくるというケースも増えてきています。人手不足だからこそ、入社した新人が退職しないよう育てていくことと、既存スタッフが継続して働けるしくみを作って行くことが必要です。これからは、知識と技術に加え、管理能力が備わっており、人から頼られ、信頼される魅力ある女性であることを目指してください。

歯科医院で新人教育を任されることになった方へ向けた「人材育成に必要なこと」についてまとめます。

新人教育を頼まれた

まずはやってみよう!

4月から入社の人がいる医院では、3月ころ突然言われるのは「新人教育担当ね」という院長からの指令。「え?」と思いながらも質問するタイミングもなく、何をしていいかもわからず、任せられるというか、丸投げされたように受け取ってしまうほど、急にその日がやってくる。そんな経験をした人も多いのではないでしょうか。そんな時は、断るのではなく、まずはやってみることをお勧めします。

選ばれる人は育てられる人

なぜ断らずにやってみることをお勧めするかというと、「人を育てられる人」は「選ばれる人」になるからです。これからの時代は歯科衛生士としての  知識と技術に加え、人を育てられる人、つまり、管理能力がある人が、選ばれます。人を育てられるということは、相手からも信頼される存在であり、頼られる存在です。人と関わりながら関係性を築きながら周りとの協調性を大切にしながら仕事ができる人とも言えます。

医院の目指す方向を確認する

最初は確認から始める

「新人教育担当ね」と突然の指令にも焦らず、新人DHが入社するまでに準備しておけばどっしりと構えて、新人DHを迎えることができます。まず最初にすることは「医院の目指す方向を確認する」「歯科衛生士に求める人材像を確認する」「いつまでにどこまでできるようになってもらいたいか確認する」です。最低この3つは明確にするため、院長に確認しておきましょう。

(確認1) 院長はどんな歯科医院つくりをしたいのですか?

おおよその場合は、医院のウェブサイトに医院の理念として掲載されていることが院長の求める医院つくりです。歯科医院のスタッフが向かう方向は、医院の理念です。理念をもとに歯科衛生士として何ができるのかを考え、行動することが歯科衛生士の目標になります。

(確認2)院長は歯科衛生士にどんなことを求めていますか?

院長が望む歯科衛生士像はどのようなものか?どんなことを求めているかが明確になっていることで、新人DHに院長の思いを伝えることができるようになります。求められる人材像に向けて、教える側も明確な目標を提示することができますし、新人DHも明確な目標を持つことができます。どこに向かえばいいのか?がわかるからこそ、目標が立てられるのです。

(確認3)いつまでにどこまでできるようになってもらいたいですか?

院長が望む歯科衛生士像がわかったら、新人DHは、いつまでにどこまでできるようになってもらうことが理想なのかを共有していきます。新人DHのデビューは3か月なのか、1年なのか、医院によっても院長の考え方によっても様々です。また、新人DHによっても習得期間は様々ですので、あくまでも理想として、どのくらいの期間でどこまでのことができるようになってほしいのかを共有しておくことで、目標や計画が立てやすくなります。また、最初はどの業務をできるようになってもらうと良いかも共有しておけば、教える側も優先順位を考え、計画することができます。

5W1Hを意識する

5W1HとはWho(だれが)、When(いつ)、Where(どこで)、What (なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)を指し示す言葉です。 5W1Hを意識して新人教育を考えると、やること、伝えたいことが明確になり、「なぜやるのか?」をきちんと説明することができるようになります。何か考える時や説明するときは5W1Hを意識してみてください。

目指す方向に合わせて

目標設定をする

①医院の向かう方向がわかり、②歯科衛生士に求めてることがわかり、③いつまでにどこまでできるようになってほしいのかがわかることで、教える側と教わる側(新入社員)の目標をつくることができるようになります。①~③が不明確な状態で新人教育がスタートしてしまうと、どう育てていけば良いかわからず、迷いに迷ってしまうのです。院長の考えを理解し、それを新人DHに伝えていくことが教育担当者の役割でもあります。

ここで、大切なのは、あくまでも医院の考えに沿って、新人教育をしていることを明確にすることです。

「主任DH」の私が新人教育をしているのではなく、「医院の方向性」や 「院長の考え」「院長の求める人材像」をもとに、新人教育がある。このスタンスをぶらさないようにすることが新人教育成功のポイントです。そして、ここから、教える側として(主任DH)の目標をつくる。さらに、新入社員(新人DH)の目標をつくることができます。

 この続きは、、、

歯科医院ではじめて新人教育を任されたら読む本

歯科医院で新人教育を任されることになった。右も左もわからない状態からどうやって進めていけば良いのか?「歯科医院ではじめて新人教育を任されたら読む本」はどこから進めていけば良いかイメージができる電子書籍です。新人が入社する前に、どんな準備をしておけば良いのか。最初の5日間に具体的などんなカリキュラムを組めば良いのかが明確になります。

コラムの続きは、① 教える側(主任DH)の目標 ② 新入社員(新人DH)の目標 そのほか、目標達成のためのスケジュール管理の仕方、新人教育の最初に行うこと、教える側の心構えについて解説している「歯科医院ではじめて新人教育を任されたら読む本」に掲載しています。

「歯科医院ではじめて新人教育を任されたら読む本」はデータを無料でプレゼントしています。
特典の5つのシートを用いて書き込みをしていけば、自信を持って新人教育ができる体制を整えることができます!

・医院の取り組み確認シート
・教育担当者の目標設定シート
・新人の目標設定シート
・レポート提出シート
・ロールプレイング評価シート

5つのシートを巻末に添付しています。ぜひ活用してください。

ひとりでも多くの歯科衛生士の手元に届きますように。

一般社団法人DHマネジメント協会
代表理事 塚本千草

歯科医院ではじめて新人教育を任されたら読む本

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塚本 千草

塚本 千草

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歯科衛生士のためのプラットフォーム「dhroom」設立者。
一般社団法人DHマネジメント協会 の代表として、「人材育成ができる歯科衛生士が歯科業界を変える」を理念に、歯科衛生士の仕事が好きで働き続けたい思いを実現するために日々活動中

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