マネジメント

仕事でスランプに陥ったときの対処方法

一時的に調子が出ない、不調な状態をスランプといいます。スポーツ選手におこるスランプは、バスケットボールなどでは、シュートが入らない、今までのようにパス回しができないなど、過去よりも劣ってしまっている状態です。このスランプは仕事にもあるようです。

スランプとは

ある一定のレベルに達するとそこで上手く行かなくなって成長が止まってしまったかのように見える、一時的な不調のことと言わていますが、スランプは実際にはそうではないとも言われています。実際、成長はある一定のレベルまでは上がっていきますが、しばらく停滞します。その時、その時期を乗り越えると再び成長出来ます。その繰り返しで、人は成長しているのですが、その階段の「踊り場」のような部分を上手く乗り越えれるかで成長のスピードは変わり、なかなか乗り越えることが出来ない状態が続くと「スランプに陥る」と言われています。

私の場合は、この状態になったら圧倒的に自分のインプット不足だと思っていて、(これは私の場合ですが)バスケットボールをしていた時に、圧倒的に練習不足だった時期にスランプに陥っていたと思います。

バスケットボールは、かなり上手だったので、ある一定時期を越えた時、練習をしていなかったんです。基礎を固めなくてもパス回しもシュートも圧倒的にパフォーマンスが良く、中学1年生の頃から3年生の試合にスタメンで出ていました。だけどスランプに陥ってしまった時、自分でも何がなんだかさっぱりわからなかったんです。

仕事でのスランプ

仕事でも、いつもは患者さんにうまく話せていた説明だったのに、患者さんからクレームを言われたり、いつもはできていた技術も、患者さんから痛いと言われてしまう。なぜひが自分ばかりキャンセルも続いている。他には、なとなく、仕事に力が入らない、すっぽり穴が空いたような気持ちになってしまうなど。。。そんな時、歯科衛生士を辞めようかなと思う方も多いようです。

これまでに仕事に関連したスランプに陥った経験はありますか?スランプには、心が原因の場合と体が原因の場合があります。できれば、スランプを克服して、歯科衛生士としてのやりがいを再度見出して、輝き続けてほしいです。

心が原因で陥るスランプ

心が原因のスランプは何をやっても結果に結びつかないという「焦り」からであったり、スランプだと気づいたことによる「苦しさ」だったり、成長が止まってしまったことに対する「悩み」だったりと、普段と違う感情になってしまうことによって心が傷つき、疲れ、長引くスランプと言われています。なぜか、後輩の方が患者さんとコミュニケーションもうまくいっているし、自分は必要とされていないのではないだろうか。。。と、どんどんネガティブな感情に陥ります。

この状態から抜け出すためには、自分の心を普段の通りにするというのが理想的ですが、悩んでいる時にはなかなかそうもいかないですよね。

心のスランプからぬけだすには

自分の心を普段の通りにするというのが理想的ですが、悩んでいる時にはなかなかそうもいかないですよね。そういう場合は、少し離れてみて一旦気持ちを落ち着かせることがスランプ脱出には効果があると言われています。悩んでいる時には、どこまでも気持ちが悪い方向へ、悪い方向へと流れていくので気持ちをリセットすることが大切です。

例えば、全く考えないようにする時間を作り、休暇を取る。仕事のことは忘れて、自分の大好きなことをする時間を優先するとか、逆に何もしない時間を作るなど、自分の心地の良い時間の使い方をしてみて下さい。

この時、気をつけたいのは、心が弱っている時に、一時的な快楽や思ってもいないことには手を出さないことです。優しく寄り添ってくれる人が近づきやすい心理状態であることを自覚し、自分の好きなことをする時間を作ることが大切です。

体が原因で陥るスランプ

体が原因であるスランプは自分でも気づいていないうちに「疲れ」が溜まっていたり、いつも同じフォームが出来ているつもりだったけど、いつの間にか違っていたり、動きが染み付いて直せなくなっていたりと自分の頭で考えていることと、体の連携が上手く行っていない時に起こりやすいものです。

残業が続いていたり、人手不足で過剰に働いている状態が続いていると、自分ではできていると思っていても手が動かない。説明に思いが入らないなど、仕事をこなしているだけの状態の場合に陥りやすいです。

体のスランプからぬけだすには

この状態から抜け出すには更に練習や訓練を重ねてゆっくり矯正していくか、一旦離れてみて、改めて自分が正しい知識や技術を身につけているかを見直しすることが効果的な方法です。

こちらの場合にも焦りは出てくると思いますが、ゆっくりと時間をかけて、焦らずに行きましょう。徹底して練習をして、基礎を何度も何度も繰り返し、型を体に覚えさせることを実践します。できていることこそ、もう一度、基本に立ち返る姿勢が大事です。基本的な操作、基本的な言葉使い、書籍を繰りかえし読んでみることです。きっと、できているという自負から、学ぶ時間が減っていたことに気づくでしょう。

まとめ

うまくいかないときには今は出来ないんだとパッと切り替えて違うことをしてみることも一つだと思います。新しい発見の中で思いがけずスランプから脱することも出来ます逆に、思い切りストイックに自分を追い込んで、疲れ果てるくらいやりきることも一案です。徹底してしてやり続けて頭に叩き込んでやりきる。これもスッキリして、スランプから抜けることができる人もいます。

誰かに頼るのではなく、自分マネジメントができるように、自分なりのスランプ脱出方法を見つけて下さいね。

 

塚本 千草

塚本 千草

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歯科衛生士のためのプラットフォーム「dhroom」設立者。
一般社団法人DHマネジメント協会 の代表として、「人材育成ができる歯科衛生士が歯科業界を変える」を理念に、歯科衛生士の仕事が好きで働き続けたい思いを実現するために日々活動中

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