感染管理のことなら誰よりも詳しい自分でありたい長谷川雅代です。
そこで、院内の感染管理にも役に立つ「滅菌関連資格」がどのくらいあるのだろうかと調べてみました。歯科衛生士に限定されているものもありますが、「受験資格を問わない」ものも含み、ご紹介します。歯科衛生士の国家資格を取得し、さらに専門分野の資格もあれば歯科衛生士としてのステップアップにもつながりますし、歯科助手、受付も取得できる資格もありますので、医院のメンバー全員で資格を取得して、感染管理のプロ集団になってほしいです。
日本医療機器学会
資格名称 第2種滅菌技士
資格条件
日本医療機器学会正会員
滅菌供給に関わる業務等の実践に通算3年以上
受験日
11月~12月
受験費用
11,000円+テキスト代別途(合格後、学会入会費認定料等あり)
資格有効期限
4年
url:http://www.jsmi.gr.jp/sterilization/class/
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最近人気のある資格です。あっという間に満席になるので、受験日を要チェックです。歯科に特化した資格ではありませんが、洗浄・消毒・滅菌の基本事項はもちろん、医療機器の全てに対応できる内容です。
特定非鋭利活動法人 日本・アジア口腔保健支援機構
資格名称 第二種歯科感染管理者
資格条件
コ・デンタルスタッフ
受験日
1月~2月(要webページ確認)
受験費用
15,400円 (検定代・テキスト代込み)
資格有効期限
5年
url : http://npo-jaos.org
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歯科に特化した資格です。受験資格は歯科衛生士でなくても良いので院内のメンバーでの受験が可能になる資格です。
一般社団法人日本滅菌業協会
資格名称 滅菌管理士
資格条件
3年以上の滅菌消毒業務経験者
受験日
1次試験 5月
受験費用
日本滅菌業協会会員 20,000円
会員外 30,000円
資格有効期限
3年
url : http://www.ajss.info/license.html
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滅菌管理士の資格取得後はさらに「院内滅菌消毒業務受託責任者」の次のステップに進むこともできます。
医療福祉検定協会
資格名称 医療環境管理士
資格条件
制限なし
受験日
5月(webページ確認要)
受験費用
21,600円
資格有効期限
現在は更新制度なし
url : http://www.iryo-kentei.jp/about/
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2015年度の合格率は約57%です。医療福祉協会の中では一番難易度の高い資格です。医療環境管理士の他に「医療福祉環境シニアアドバイザー」や「医療福祉アドバイザー」の資格もあり、こちらの合格率は医療環境管理士よりも高いです。
日本口腔感染症学会
資格名称 院内感染予防対策認定衛生士
資格条件
歯科衛生士歴 5年以上
日本口腔感染症学会会員
学会/研修会参加
講演
活動記録
標準予防策に準じた院内マニュアルの提出
受験日
毎年3月/9月末日
受験費用
認定審査料 5,000円
登録料 10,000円
資格有効期限
4年
url : https://www.jaoid.org
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歯科衛生士歴が5年以上、その他マニュアル作成を行い、学会の参加など他の滅菌関連資格との大きな違いは知識としての試験ではなく、標準予防策に準じるマニュアル作成が必須でどのような活動を行なっているかの「実践」での評価のようです。まだ院内感染予防対策認定衛生士の資格保持者は日本でまだ49名しかいないとても評価の高い資格になります。
まとめ
歯科衛生士の認定には学会が認定している専門分野もありますが、滅菌関連では歯科衛生士だけではなく、歯科助手や受付の方でも受験資格があるものもあります。興味を持った資格から取得されてみてはいかがでしょうか。手に入れた資格は自信に繋がりますね。多くの歯科衛生士に感染管理に興味を持っていただきたいです。(2018年2月現在の情報です)
一般社団法人DHマネジメント協会
歯科衛生士 第2種滅菌技士 長谷川雅代
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