「好き」には語弊があるかもしれませんが、仕事をしていない日がない。
そんな方いらっしゃいますか?
例えば、休みの日もなんとなく、職場に行って書類の整理をしている。休みのもカバンの中には、歯科の専門書が入っている。仕事を持ち帰っている。
などなど。
20歳の頃の私は、日曜日も歯科以外のアルバイトを入れて、休むことなく働いていました。
なんだか、休みの日があると何をしていいのかわからなかったのです。
そんな経験、ありませんか?
最近ではこの状態を仕事中毒(ワーカーホリック)とよぶそうです。ワーカーホリックは、歯科衛生士に多いように感じています。
スタンフォード大学の研究で、週50時間以上働くと1時間あたりの生産性が急激に下がり、週55時間以上働くと生産性がほぼ無くなるため、それ以上働いても意味がないことがわかりました。
毎週70時間以上働いている人と、週55時間働いている人が実際にこなしている仕事量は、実は同じなのです。
「70時間」という数字を意識したことはありますか?
自分が1週間でどのくらいの時間働いているのかを一度数字的に出してみてください。
例えば、職場で患者さんを診ている時間も、残業の時間も、休日返上の時間も含めてです。70時間を超えている人は、自分に負荷がかかっていますので、自分時間を作ることで仕事の生産性があがります。
お休みの日は友人とランチに出かけたり、趣味でできる習い事をしたり、仕事以外の楽しみを探してみましょう。
雇用者側はワーカーホリックの従業員を歓迎しますが、短期的なビジョンしか見えていない経営者にありがちです。
長い将来をみてくれていれば、休みの日をゆっくり休むことを勧めてくれるはずです。
ワーカーホリックの従業員ばかりの医院では、体調不良のスタッフが続出し、結果として、短命なスタッフばかりを入れ替えるばかりで、患者のためにもならず生産性は下がるばかりなのです。
あなたは、ゆっくり休む日を決めていますか?