何回同じことを言わせるの? 褒めようと思っていても ついつい心の中で 「いらっ」とする。 誰にもあることです。 私も、あります(笑) そんな時にこんな事を学びました。
ドイツの心理学者の ヘルマンエビングハウスの 研究した忘却曲線では、 反復学習が知識の定着を図ると 言っており、 逆にどのくら人間は忘れるのかというと
20分後…42%
1時間後…56%
1日後…74%
1週間後…77%
1か月後…79%
こんなにも忘れてしまうのだと言います。 1日も経てば学習した内容の74%は頭から蒸発してしまうわけです。
ですが逆にいえば、一回の学習で26%が中期記憶に定着されているということも言えますね。忘却は時間に比例して減少していくのではなく、大きく減少するタイミングがあります。そのタイミングを見計らって復習することで、忘却率を大幅に抑えることができます。最初に復習するタイミングは学習してからの数十分後がベストです。反復学習を取り入れるとイライラすることも軽減するかもしれませんね。
何度言っても同じことを繰り返してしまう。なかなか育たないメンバーにやきもきすることもあると思います。一体、何回言えばわかってくれるのだろう。。。 それには答えがあります。何回言えば、それは、8回以上だそうです。最近の研究でわかったのは平均的な人は、きちんと話を聞くようになるまで、同じことを8回、聞かないといけないということ。つまり、情報や知識は1回発信しただけでは相手は何も受け取っておらず、何度も何度も形を変えながら相手に聞いてもらうことで、 ようやく相手の頭が「聴く」というスタートラインに立ってくれるのだそうです。
なので、同じことを1回や2回言っただけで、相手があなたの話をしっかり理解して失敗もなくなるという考えが甘くって、そうそう人はすぐには変わらないと認識しておくことで、自分の感情もコントロールできるようになると思うのです。なので、形を変えて、事例を変えて、同じことを最低8回は伝え続けないと耳を傾けてはくれないと自負すること。
そして、「何度言わせるの?」とイライラする前に、「あーまだ2回しか言ってない」と考えるようにした方が、ストレスも緩和されるのではないでしょうか。
8回の法則。試してみてくださいね。
8回も伝えたのに何も変わらない。もう8回以上伝え続けている。そのように感じているとしたら、伝える側のあなたに非があると思ってください。8回伝えるというのは、ただ単に伝えればいいということではなく、どうしたら相手に伝わるか、どうしたら理解してくれるか、どういう伝え方が良いのか、どういう言い回しが良いのか、伝えることに対して真摯に対応をしていて初めて伝わるということです。
「もう、5回目」
「はい、6回目」
みたいに、適当にあしらいながら伝えても、伝わるわけがありません。本気で伝えようとするから伝え方に変化をもたせながら試行錯誤するからようやく伝わるということも意識されると良いですね。
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歯科衛生士 塚本千草
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