エデュケーション

高齢者の口腔の健康維持に必要な3つのこと

みなさん、高齢になった時の事を考えた事ありますか?いつまでも健康で若々しくしくいたい!これはみんなの願いですが、人間、誰でも年をとってきます。その時、全身的な変化もありますが、口腔内にも変化が起こってきます。その中で歯科衛生士としてどの様なことができるか?考えていきましょう。

高齢者の口腔の健康維持に必要な3つのこと

①  咀嚼と嚥下の維持

口腔の役割の一つに「栄養=食事」をとる事があります。その為には、自分の歯で「嚙める」事が重要です。「嚙める歯を守る」これは歯科衛生士の最大の使命です。また「飲み込める」=「嚥下」には頬、舌、口唇などの口全体の機能を維持していくことが大切です。口腔機能を発揮できる様、口腔環境を整えていく必要があります。

②  誤嚥性肺炎の予防

高齢者の肺炎の70%は誤嚥性肺炎と言われています。誤嚥性肺炎を予防するには口腔内を衛生的に保つ事が大切です。介護に携わる方にも口腔内の管理について理解していただく必要があります。

③  食べる楽しみ、話す楽しみを感じながら、QOLを向上

食事は楽しみの一つです。口腔機能が低下していると食事内容も制限されます。また、会話をするにも、発音が不明瞭になり、羞恥心が先立ち、会話が減ってしまう傾向にあります。食べる楽しみ、話す楽しみを感じられるよう、QOL向上への支援も求められています。

高齢者のために歯科衛生士ができること

ただ「歯」だけを診るのではなく、口腔、口腔機能全体を診て、身体全体を知る事が大切です。そしてQOLの向上を目指し、食べる、話す、表情を作るなどの口腔機能の維持を支援していく事が歯科衛生士の役割です。

まとめ

「口腔」そしてそれに伴って「身体機能」をよりよい状態にしてその為には歯科衛生士としてどうしたらいいか?高齢者に関わっている歯科衛生士として高齢者歯科について発信していきます。

 

石井泰子

石井泰子

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訪問歯科で歯科衛生士として働いています。
これから過去最高の高齢者社会を迎えます。
その中で、一人でも多くの高齢者が美味しく食べる事を楽しめる様に奮闘中です。

多方面から支えられて行われている「食支援」
その中で歯科衛生士という仕事の中でできる事を多くの方に伝えていきたいと思います。

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