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5月5日は何の日?「手指衛生の日」

5月5日は何の日?って聞かれると「子供の日」と答える人が多いのではないでしょうか。5月5日はWHOでは医療施設における「手指衛生の日」として啓発活動をしています。なぜ5月5日が手指衛生と関係しているのかというと両手をパーに広げて5本指を広げたら「5」月「5」日というところからだそうです。

5月5日が手指衛生の日

WHOでは医療施設における「手指衛生の日」として啓発活動をしています。5月5日が手指衛生と関係しているのかというと両手をパーに広げて5本指を広げたら「5」月「5」日というところからだそうです。

手指衛生とは?

手指を衛生的に保つことを「手指衛生」と言います。手指衛生の目的は医療従事者の手指を介した交差感染を予防すること、病原体から医療従事者を守ることであり、うつさない、うつらないが目的です。私たちも1日に何度手指衛生を施していますね。石鹸と流水下による洗浄法や、アルコール製剤を用いた擦式法のどちらかを臨床の現場では状況に応じて使い分けていると思います。

WHOでは医療現場で手指衛生を行うべきタイミングを5つ提示しています。

  1. 患者に接触する前のタイミング
  2. 無菌操作をする前のタイミング
  3. 体液暴露のリスクの後のタイミング
  4. 患者に接触した後のタイミング
  5. 患者環境に触れた後のタイミング

日常の手指衛生を見直す日に

個人防護具としてグローブを装着している人がほとんどのはずですが、グローブは手指衛生の代わりではありません。グローブを装着する前、外した後は必ず「手指衛生」を行うことが大切です。WHOでこれだけ多くのタイミングで手指衛生を促しているということはそれだけ医療従事者も患者も感染しますし、感染を広げるタイミングがあるということになるのです。

特に私たち歯科では常に唾液・血液という感染源の中での医療行為が中心になりますので、手指衛生の日をきっかけに日常の手指衛生が適切に行われているか再確認を行えると良いですね。

手指衛生再確認する6つのチェックポイント

6つの項目だけでも、院内のメンバーで確認を行ってみましょう。うつさない、うつらないを意識して安全に医療を提供していきたいですね。

6check

まとめ

5月5日はWHOが「手指衛生の日」として啓発活動を行っている日です。日本では祝日となりますので休診の医院も多いかとは思われますが、連休明けの診療を開始する前に院内のメンバー全員で手指衛生の確認を行う機会になればと願います。

SAVE LIVES Clean Your Hands 5 May 2018

一般社団法人DHマネジメント協会
歯科衛生士 第2種滅菌技士 長谷川雅代

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長谷川雅代

長谷川雅代

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歯科衛生士/DHマネジメント専属インストラクター
「自ら積極的に清潔を促す行動ができる歯科衛生士仲間を増やしたい」の思いで院内の感染管理の周知のために活動中。
年に数回の講座を担当し、訪問セミナーも行う。
日本医療機器学会 第二種滅菌技士
日本アジア口腔保健支援機構 第一種歯科感染管理者の資格を所持。

歯科衛生士として臨床も続け、感染管理を広める活動の傍ら、スラッシュキャリアとしてウェディングブーケデザイナーとしても活動中。

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