モデル/作家/ヨガインストラクター/多くの肩書きを持つ女性、貴女の周りにもいませんか?
彼女たちは”スラッシャー”と呼ばれるそうです。出産や結婚など、女性の人生には多くの分岐点があって、それを乗り越えて自立するために働く、新しいキャリアのカタチをスラッシャーといいます。
スラッシャーは職を掛け持ちしている女性のことでスラッシュ=“ / ”から名付けられたもので、スラッシュキャリアとも呼ばれています。
昨年発表されたデータによると、女性が男性と同じ生涯収入を得るためには80歳まで働き続けなければならないのだとか。男女平等の社会とは言っても、経済不安や雇用の問題はまだまだ未解決です。将来の安心のために兼業している人は多いです。職業選びやキャリアも、どんどんと多様化しているのです。
今は自分のキャリアを自由に定義できるし、SNSなどで発信できる時代です。オリジナルの肩書きを持つ人も増えてきています。
女性は複数のことを同時にこなすのが得意な人も多くスラッシャーになる人も女性が多いのだそうです。空いた週末を有効に使う、”週末起業”という言葉も生まれています。
モデルや女優、歌手などで活躍する海外セレブたちも、多くが別の顔を持っています。ケイティ・ペリーは「歌手 / 起業家」ビヨンセは「歌手/ 投資家」などビジネスの方面でも活躍している人が多いようです。
大変だという人もいれば、楽しんで充実した日々を送る女性もいます。
スラッシャーと同じような意味合いで使われる言葉でパラレルキャリというものがあります。
これは、1999年に発売された、『明日を支配するもの』ピーター・ドラッカー書籍の中でこれからの生き方の一つとして出てくる言葉です。
現代人が働く期間は約50年、企業の繁栄はおおよそ30年。個人の寿命が企業の寿命より長くなった今、人は組織のみに頼らず、それとは別に第2のキャリアを並行して始め、新しい世界を切り開いていくべきだと書かれています。
現在は、会社務めを本業とし、それ以外に空いた時間で、個人活動を行うことをすることを意味する場合で使われるのがパラレルキャリアですが、スラッシャーのように兼業や副業とは違うのは、個人活動が何らかの形で本業と結びつき、お互いによい影響を与え合い、自己成長と社会貢献につながるものであるところです。
歯科衛生士の活動でパラレルキャリアを象徴する活動というと株式会社オーラルケアが主催するグッバイペリオの活動でしょう。
そのような社会貢献をベースにした新しい働き方がこれからのスタンダードになってくるのかもしれません。他にもアジアエリアでの歯科検診のボランティア活動、医療の発展の遅れている地域での口唇口蓋裂の手術のボランティアなど。
パラレルキャリアは副業やダブルワークとは少し違い、本業を続けながら、同時にそれ以外のことにチャレンジすることで、土日にボランティアに参加、趣味に関連するECショップの運営、NPOに参加するなどで、目的が報酬だけではなく、自身のスキル向上や使命と感じられるような活動に取り組むことが含まれているのがパラレルキャリアです。終身雇用制が形骸化している現在、生涯、一つの仕事だけに従事するということは、ほぼありえない状況です。
仕事における価値観も働くことの価値が、いかに自分を磨き、心を幸福にし、社会に貢献できるかという軸へシフトしてくるでしょう。より幅広い仕事に携わることで、そうした可能性は大きく広がり「働く」ことに対し、様々な可能性を見出す働き方で働く目的を「生活るため」以外の捉え方が当たり前にできる人材が選ばれていくのだと考えています。
あなたはスラッシャー派ですか?パラレルキャリア派ですか?
一般社団法人DHマネジメント協会
歯科衛生士 塚本千草
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