私たちが生きる上で欠かせない心臓を動かすという動作も意識的に動かしたり止めたりすることはできません。血液の流れも自分でコントロールして量を調整することはできません。脳が感じることもどうしようもない時があります。
唯一、自分の体の中で自分でコントロールできることは「呼吸」です。呼吸は、自分で長くしたり短くしたりコントロールができます。ヨガでは多くの呼吸法が用いられています。
シータリー呼吸
など。
後半は聞いたこともないような名称の呼吸法ですが、ヨガは動きと呼吸を連動させて体の気を流し、心身ともにリラックスすることができます。
心理学を学んだことのある方は呼吸法について実践している方も多いようです。
例えば、不安に感じている時や怒りが静まらない時や感情に流されてしまいそうな時などとにかく、自分のことは自分でコントロールできるんだ!と意識的に行う行為があるとしたら「呼吸」をコントロールすることと言われています。
例えば、初めての講演で人の前で話しをすることになり、非常に緊張しているなどの状況で、自分を落ち着かせたい時などに有効だと言われているのが呼吸法です。
どのような方法かというと、場所はどこでも良いので静かな場所へ行きます。例えば、医院内であれば、トイレとか、誰もいないスタッフルームなど。
そこで、座って目を閉じます。そして、呼吸を意識して行います。まず最初に、鼻からゆっくりと空気を吸い込みます。そして、口からゆっくりと吐き出します。
そして、もう一度、鼻からゆっくりと空気を吸い込みます。そして、口からゆっくりと吐き出します。この時に意識するのは、鼻から体の中に入り、口から体の外に出し、呼気の流れが体の中と外で円を描いているように意識することです。
呼気をコントロールしている状態を作っていきます。
ゆっくりと呼吸だけに集中して「コントロールできる」ことを自分で認識していきます。自分は自分でコントロールできる。緊張や不安や怒りも
コントロールできるんだと、呼吸をコントロールすることで自分の感情もコントロールできることを知ります。そうしているうちに、感情のコントロールもできるようになっていきます。
自分を落ち着かせたい時に呼吸を整えてみてくださいね。