人を育てるということは思うようにいかないことも多いです。そんな時、そこだけに捉われずに将来のための徳積みをしていると考えてみてください。今日はそんな話をします。
徳積み
「自分が幸せになるためには、他人を幸せにすることがもっとも近道だ」という考えの中で、人の幸せのために自分自身を活用するところに原点があるという考え方です。もちろんこの場合の幸せは快楽的な意味でなく、真摯に向き合ったかどうかです。自分の行いがどんな結果になろうとも全てに意味があると考え、将来のための徳積みだと思えると、なかなか思うように育たないスタッフを目の前にした時に、感じる気持ちにも変化があると思うのです。
かと言って、これくらい人に尽くせば徳積みになるだろうとか、この程度やれば良いだろうと打算的な考えがあると、根本に利己的目的が強いため徳積みの意味は薄まります。徳積みでは、尽くして求めずの心で誠を尽くす「無償の愛」です。
新人教育は一言で言うと「無償の愛」なのかもしれません。
自分が任された、スタッフ教育は実は自分の修行のためだったと思えれば、小さな善意を日々コツコツと積み上げてスタッフに接する。その行為が徳積みだと思い、一気に大量の徳積みではなく毎日の少しの積み重ねを心がけてみてください。どれだけ許せる心を持てるか?ですね。
頼まれごとは試されごと。毎日の出来事には必ず意味があるのです。
親の心子知らずとか、上司の考えは部下にはわからないとか、要するにその立場に立ってみなければ他人がいくら言ったところでわからない。
気づくまで、自ら行動するまで支援し続ける。
皆さんは患者さんへそのような気持ちで対応されていますね。
スタッフ教育も同じですよね。でも、なんでできなくなっちゃうんだろう。不思議ですよね。
その歯を放っておいたら確実に予測できるあなたの老後、というのもいくら言ってもわかってくれない人いますね。仕方ないなぁ。とことん付き合うか。そう思うと思うのです。
その思いをそのままスタッフ教育へ活かせばいいのです。
そう考えると簡単。。。。?そうでもないでしょうか。
陰徳
日々の徳積みの中でも、人知れず行う徳積みを「陰徳」とよびます。徳積みの中でもレベルが高いです。皆さんはそのレベルでいつも患者さんに向き合っています。徳積みや陰徳は、知っているかどうかではなく、実行できているかが大切です。一日一日区切りをつけて今日は徳積みできただろうかと振り返ってみてくださいね。
一般社団法人DHマネジメント協会
歯科衛生士 塚本千草
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